加藤木さん太鼓や舞踏で独自の世界
太鼓や三味線、舞踏などのソロ活動家が共演し独自の世界を編み出す「和力」に取り組む阿智村伍和の加藤木朗(38)が、7月3日に愛知万博の長久手日本館(愛知県長久手町)で開かれる「日本伝統芸能十八撰」に出演する。村を挙げての支援組織も発足し、壮行会も企画中。加藤木さんは「村に育ててもらった芸能を世界中の人に見てもらいたい」と練習に熱を入れている。
7月「十八撰に」出演
「名誉なこと」村挙げて応援
愛知万博の「日本伝統芸能十八撰」に向け
練習に熱が入る加藤木朗さん(中央)
加藤木さんは秋田県にある民俗歌舞団の一座に生まれ、幼いころから日本舞踊や太鼓などを修行。グループ活動を経て独立し、2000年に同村に移住、独自に「和力」と呼ぶ舞台活動を始めた。
全国で公演を続け、02年にはパリで開かれたクリスチャンディオールのファッションショーに出演。岩手県の「鹿踊り(ししおどり)」を先頭で踊った。
愛知万博では、笛や津軽三味線、箏(こと)など日本の伝統芸能の一線で活躍するプロ演奏家と共演。高い技術を基盤に、歌いながら踊るような手つきでたたく「綾打ち太鼓」、日本各地の風習を取り入れたユーモラスな獅子舞など、形式にとらわれない演技を披露する。
出演決定を受け、村の有志や団体代表が呼びかけて4月下旬に「愛・地球博に送り出す村民の会」が48人で発足。村も後援し、6月28日に村中央公民館ホールで壮行会を開く。
18日には「村民の会」メンバーや住民を集めて村内で公開稽古をし、約1時間にわたり太鼓や笛、奇抜な動きの獅子舞を披露。会場から「すごい」とため息が漏れた。同会副会長の水上文保さん(67)は「村にとって名誉。万博での成功を祈り全力で応援したい」と話している。(信濃毎日新聞・05・5・20号)